頭のいい人が話す前に考えていること 要約・感想
要約
「知性」と「信頼」を同時のもたらす7つの黄金法則
1.とにかく反応するな
- 人は怒っている時は頭が悪くなる。
- 何か言いたくなった時、冷静になるために口を閉じる。
2.頭の良さは他人が決める
- 人は頭の良い人の話を聞こうとする。
- 相手が何を求めているのかを常に想像しながら生活する。
3.人は「ちゃんと自分のことを考えてくれる人」を信頼する
- 中身のない賢いふりは人の心を動かさない。
4.人ではなく課題と戦え
- 賢い人は論破しない。
- ちゃんと考えて話すということは相手の話す内容の奥に潜む思いを想像して話す。
5.伝わらないのは話し方でなく考えが足りないせい
- 賢いふりはバカに見られる。
6.知識は誰かのために使ってはじめて知性になる
- 何かを話したくなった時に自分の知識の披露ではなく、相手のためになるかを考える。
7.承認欲求を満たす側に回れ
- 相手の承認欲求を満たしてあげる。
- 他者からの承認欲求は結果によってもたらされることを認識する。
- 結果を出した上で人に親切にする人はカリスマと呼ばれる。
一気に頭のいい人になれる思考の深め方
1.「客観視」の思考法
話が浅い人の3つの特徴
- 根拠が薄い
- 人間は見たいものしか見ない(確証バイアス)
- 結果論なら誰でも言える(後知恵バイアス)
- 逆の意見と統計データを用いることで話を深くする。
- 言葉に鈍感
- 言葉の定義を明確にし思考の解像度を上げる。
- 成り立ちを知らない
- 成り立ちを知ることで、人と違うアイディアも深い議論も生まれる。
2.「整理」の思考法
- 頭のいい人は物事の本質を理解しているからわかりやすく話すことができる。
- 結論から話す。結論とは相手が一番聞きたいこと。
- 事実と意見を分ける。
3.「傾聴」の思考法
- 相手の言いたいことを考えながら聞く
- 肯定も否定もしない(そうなんですね、なるほど)
- 相手を評価しない
- 意見を安易に言わない
- 話が途切れたら沈黙する
- 自分の好奇心を総動員する
4.「質問」の思考法
グーグルも使う本質をつかむ質問術
- 導入質問1. 過去の行動についての質問
->「直面した困難な状況にどう対応しましたか?」 - 導入質問2. 家庭の状況判断に基づく質問
->「仮に~な状況だったらどう対応しますか?」 - 深堀質問1. 状況に関する質問
->「その時の状況を具体的に教えてください」 - 深掘り質問2. 行動に関する質問
->「その状況のとき具体的にどう行動しましたか?」 - 深掘り質問3. 結果に関する質問
->「行動の結果、どのような変化がありましたか?」
5.「言語化」の思考法
言語化を習慣にする方法
- ネーミングにとことんこだわる
->ネーミングは思考の出発点。小さなことでも名前を付けることで言語化する習慣が身に着く。 - 「ヤバい」「エモい」「スゴい」を使わない
->どんな感動もこの3つで処理できるので、これらを使わないことで脳の思考スイッチが入る。 - 「読書ノート」「ノウハウメモ」を作る
->本を読んで面白かったで終わらせず、自分の言葉でまとめる。
感想
この本は「頭のいい人は話す前に相手の欲求について考えている」ということが言いたいのではないでしょうか?
逆を言うと自分の欲求に従って
- 自分の話したいことを
- 自分の話したい順番で
- 自分の使いやすい言葉で
話す際にはそれが欠けていそうです。
「相手が聞きたいことは何か」を考えるのを面倒くさがらずにそのコストを支払うことが知性に繋がるのではと思いました。
個人的にこの本で響いたのは客観視の思考法です。
自分は筋肉に対しては理解が比較的高いがそれ以外のことに関してはうっすら知っているだけということが多々あります。
自分とは逆の意見を想定する、成り立ちについて調べるは今後実践していきたいです。
あとこの本のことではありませんが、ある物事について「なぜ?」という疑問を常に持つことも解像度を上げるのに役立つと思うのでそれもやっていきたいなと思いました。